ハイフンにおススメしたいアーティスト その3(藤木直人編)
色々なアーティストのライブに参加してきましたが、一番「踊るライブ」を楽しませてくれるのが藤木直人さんです。
アーティストとしての、藤木直人さんのファンであることを言うと、たいてい「歌なんて歌ってるっけ?」みたいなリアクションをされます。まあ、役者としての知名度の方が圧倒的に高いですから、仕方のないことかもしれません。
シングル15枚、アルバム10枚をこれまで世に出していますから、単純に曲数だけでもたくさんあります。ライブツアーも最近では数年おきになってしまいましたが、かつては毎年のように開催していました。武道館でライブをしたこともあります。
自身で作詞作曲もされますし、ライブでギターをかき鳴らす姿はとても絵になります。歌唱力という点では、お世辞にも上手いとは言えません。ただ、それらを総合した上で、確実に言えることは「藤木さんのライブはすごく楽しい」ということです。
藤木さんのライブの特徴として、一つに映像を駆使することが挙げられます。映像といっても、感動的な演出というよりは、コミカルな使い方の方が多いかもしれません。また、本業である役者の特権を使って、過去に演じた役柄が登場することもしばしば。
しっとりと聴かせる場面では、ピアノでの弾き語りが定番となっています。たまーにミスタッチをすることもありますが、それは愛嬌ということで。
そしてなにより、藤木さんのライブで一番楽しいのは振りつけの多さです。終盤に、ライブの定番曲をたたみかけるときは、そのほとんどの曲に振りつけがあります。
わりと簡単なものもあれば、DVDで何度か見返さないと覚えられないような少し複雑なものもあります。この動画には、その一端が映っています。
この動画に出ていないものでも『コズミックライダー』や『タイムトラベル』や『サンクフル☆エブリナイ』や『愛のテーマ』等々、数えきれないくらい振りつけのある曲が目白押し。体を動かすのが好き、という方にぜひおススメしたいのが、藤木さんのライブなのです。某有名動画サイトには、ライブ映像がけっこうありますので、きっかけはそこでもいいと思います。ぜひこの「楽しさ」を味わいませんか。
追記:好きな5曲を書き忘れていました!
1位 HEY! FREINDS
2位 東京ベリーパイ
3位 This Is My Life
4位 天使の虹
5位 君の歌
ハイフンにおススメしたいアーティスト その2(BABYMETAL編)
KAT-TUNのライブの「本拠地」といえば、きっとほとんどの方が東京ドームと答えるでしょう。ライブ会場として、一つのステータスと言いますか、ここでライブができるということはトップアーティストの仲間入りを表していると思います。
そんな東京ドームで、9月にライブを行うグループがいます。結成から6年、今や日本のみならず世界(というより、海外の方が人気あるかもしれない)に名をとどろかせている3人組。
BABYMETALです。(ベイビーではなく、ベビーです。覚えておきましょう!)
その魅力をまず一言でいえば、それは「中毒性」にあります。一つひとつの曲は、ユニークでかわいい歌詞が多く、それに相反するようにメタルの重厚なサウンドが響き、これまで存在しえなかった相乗効果を生んでいます。そして、それこそが中毒性を引き起こすのです。
おそらくですが、BABYMETALを知ってからすぐにハマったという人は少数派ではないかと。かくいう自分は、この曲を3回聴いて、3回目でファンになりました。
個人的に、この曲を3回聴いて、ピンと来るかどうかがファンになるかどうかの境目だと思っています。
曲そのものの魅力はもちろんのこと、バックバンド(通称 神バンド)の演奏技術は恐ろしいほどに高く、また愛らしい振りつけやそれと共存する激しいダンスも、聴いていて、見ていて心をグッとつかまされます。
BABYMETALは今年4月に2枚目のアルバムが発売されましたが、それまでは曲の絶対数が20曲に満たないほどでした。そのため、ライブは曲順が変わるだけのセトリ。派手な演出もあまりありません。
しかし、それでも飽きさせない力がBABYMETALにはあります。何度も聴いた曲なのに、新鮮な感動を味わえるのは、ボーカルの歌唱力の素晴らしさが一つの要因です。
ボーカルを務めるSU-METALの歌声は、神バンドの圧倒的なサウンドに負けない力強さと表現力を兼ね備えています。そして、さらにすごいのは激しいダンスを踊りつつ、口パクをしないでしっかりと歌いこなすことです。
アイドル=口パクというのは、一種の常識みたいに語られることが多いですが、昨今はむしろ逆が増えているように思います。自分が好きなKAT-TUNやももクロも、それにぴったり当てはまります。
別に、口パクが悪いとは思っていません。ライブに来たからにはCDではなく生歌が聴きたいという、単純な欲求がそこにあるだけです。
BABYMETALはメタル界において、評論家や音楽好きの間で今も賛否両論あるようです。個人的には、それはそれで尊重すべきだと考えます。一人のファンとしては、ただBABYMETALの音楽が好きという、それだけに尽きます。
海外で頻繁にライブを行うため、動画サイトにはBABYMETALのライブ映像があふれかえっています。これまであまり聴いたことがないという方は、とりあえずその中から3つ~4つほど見てみてはいかがでしょうか。見たことのない景色が、きっとそこに広がっているでしょう。
最後に、KAT-TUNファンの方へちょっとした小話を。KAT-TUNがライブの最後に「We are KAT-TUN!」と会場全体で叫ぶのは、ハイフンならだれでも知ることですが、BABYMETALも同じようなことを最後にします。
これを叫ぶときの「やりきった感」を味わえるのが、ライブの醍醐味の一つです。
個人的に好きなBABYMETALの曲ベスト5
2位 ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
3位 ヤバッ!
4位 META!メタ太郎
5位 ヘドバンギャー!!
ハイフンにおススメしたいアーティスト その1(TM NETWORK編)
KAT-TUNが充電期間に突入してから約1ヶ月。ハイフンの皆さんはどのように過ごされているのでしょう。
変わらず、KAT-TUN中心の生活をされている方がほとんどかもしれませんが、中には「この機会に、他のエンタメにも触れてみよう」と考えている方もいらっしゃるのでは。
そんな方に、自分が自信をもっておススメできるアーティスト(アイドル)をこれからシリーズとして書いていこうかと思います。
ただ淡々と紹介するのも芸がないので、「KAT-TUNのこういうところが好き」という方に向けて書いてみます。
KAT-TUNといえば、ライブで曲を大胆にアレンジします。たとえば2015年のquarterでは『GOLD』や『楔-kusabi-』といったハードな曲が、和のテイストを帯びてまるで別の曲のように生まれ変わりました。
CDと同じアレンジで歌うというのも、それはそれでいいのですが、せっかくのライブであれば違ったアレンジで聴いてみたいとも思うものです。
そして、この「ライブで違うアレンジをする」代表的なアーティストが、TM NETWORKです。
1984年にデビューした3人組ですが、若い方には「小室哲哉がいるグループ」といった方がピンとくるかもしれませんね。90年代にTKブームを巻き起こした張本人が、その才能を最も発揮させる場が、このTM NETWORK(以下、TM)なのです。
TMは音楽性のみならず、あらゆる面で日本の音楽シーンの最前線を走ってきました。その功績がまとめられたサイトがありますので、ぜひ一度見てみてください。
さて、TMで一番知名度の高い曲、ファンでなくても一度は聴いたことがあるだろう曲はなんでしょう。おそらく、100人に聴けば全員が同じ曲を挙げるはずです。
『Get Wild』ですね。
TMの最大のヒット曲ではないのですが、ブレイクのきっかけとなった曲で、多くのアーティストにカバーもされています。発売以降、ほぼ必ずライブで演奏されてきた、まさに代表曲です。
この『Get Wild』は、もう一つ別の意味でも代表曲です。それは、数えきれないほどのアレンジがあるという意味で、です。
TMはライブでCD通りに演奏することがまずありません。イントロが流れてもファンが何の曲かわからず、ボーカルが歌いだして初めて歓声があがるという、普通では考えられない状況もTMでは日常茶飯事です。
そのTMで、最も多くのアレンジが存在するのが『Get Wild』です。あまりに多いため、この曲オンリーのアルバムが発売されているほどです。
ツアーごとにアレンジが異なるため、極端な話、とあるアレンジの『Get Wild』は、もうそのツアーが終われば二度と聴けないということになります。しかし、だからこそファンはいつライブに行っても新鮮な気持ちで楽しめるのです。長く活躍しているアーティストのライブは、どうしてもセトリが偏りがちになります。そういった中でも、TMのライブはいい意味でお約束をぶち壊してくれるのです。
今まで書いてきたことを証明する動画がこちらです。
ちなみに、自分が一番好きなアレンジは『RHYTHM RED』ツアーのものですが、これは公式動画がないのでリンクは貼りません。某動画サイトで「get wild リズレ」と検索すれば出てきます。興味がある方はぜひ。圧倒的なかっこよさです。
というわけで、KAT-TUNの「ライブで違うアレンジをする」一面がすごく好きな方。ジャンルはまったく異なりますが、TM NETWORKの魅力を少し知っていただけたら嬉しいです。
TMで好きな曲ベスト5
1位 TIME TO COUNT DOWN
2位 In The Forest(君の声が聞こえる)
3位 HUMAN SYSTEM
4位 I am
5位 COME ON EVERYBODY
ジャニーズのライブ・ファンクラブのシステムに対する大いなる不満
これまで、様々なアーティスト等のライブに参加し、またファンクラブに入会してきました。ライブの参加回数は正確にはわかりません。100は間違いなく超えているとは思います。また、ファンクラブも多いときは同時に10個くらい入っていました。
そんな自分だからというわけではありませんが、ジャニーズのライブにおけるシステム、またファンクラブの内容に、はっきりいって不満がたくさんあります。どうしてこんなことをするのか、あるいはどうしてこういうことができないのか。そう思うことを、この機会にすべてぶちまけてみます。
パート1 ライブ編
(1)どうして顔認証&当日発券を導入しないのか
ジャニーズはやたらチケットの転売に厳しいわりに、転売されないための対策をまったくといっていいほど取っていません。その一つが、顔認証&当日発券です。
顔認証の詳細はこちらのサイトをご参照ください。
受注公演例として、B'z、BABYMETAL、ももいろクローバーZといったアーティスト・アイドルが挙げられています。偶然ですが、この3組はいずれも自分が好きなグループで、ファンクラブにも入っています。当然、ライブにも参加したことがあります。
上記3組は、ライブ会場に男性ファンも女性ファンもそれぞれ多くいます。数万人規模の会場でのライブもあります。しかしながら、顔認証&当日発券のシステムにより、大きな混乱が生じたということは耳にしたことがありません。少なくとも、自分が参加したライブではありませんでした。
このシステムを導入すれば、完全にとまでは言えずとも、転売に対する大きな防止策となることは明らかです。
数万人規模のライブを実施することが多いジャニーズは、なぜ導入しないのでしょう。
なお、嵐が今回のツアーで顔認証を導入していますが、上記のものではありません。上記のものはコンピューターでの確認に対し、嵐は「人が肉眼で確認」です。どちらがスムーズかは、比べるまでもないように思います。
(2)なぜチケット代が先払いなのか
冒頭で述べたように、自分はこれまで色々なアーティストのライブに参加し、色々なファンクラブに入ってきました。その中で、チケット代が先払いなのはジャニーズだけです。落選後の返金手続きとか、ただの面倒でしかありません。
申し込み時点では都合がよくても、後々、スケジュールが合わなくなるというのはよくある話です。当選後の振込であれば、こういうケースでも間に合う可能性があります。
しかし、先払いでは当然のことながら100%間に合いません。当日を迎えるまでの間に、譲り先をひたすら探すのみです。結局、トラブルを生む原因になっているとしか思えません。
(3)ネット申込ならすぐ終わるのに
チケットの申込をするために、郵便局にいちいち行く手間。これも、なんだかんだ時間を取ります。
たとえばB'z、ももクロ、BABYMETALは「チケット専用サイト」があり、そのときに行われているライブだけでなく、同時期にあるイベント等もそこで一括して申込・当落確認ができるようになっています。
もちろん、パソコンやスマホを持っていない方もいらっしゃるでしょうから、100%すべてをそういう申込方法にしろとは言いません。ただ、このご時世の状況を踏まえると、郵便局での申込はあくまでオプション的なものであってほしい。パソコンやスマホで申込ができない人のための、救済策。それで十分ではないでしょうか。
(4)勝手に追加公演に振り替えないでください
ライブスケジュールが出た段階で、これなら参加できるという公演に申込して、必要とあらば職場等に休みを申請します。それなのに、当落確認しているときに何の前触れもなく追加公演に当選させる。有無を言わさずとはこのことです。少なくとも、他にこういった経験は一切したことがありません。
追加公演があるということは、それだけライブが盛況ということですから、ファンとしては喜ばしいことです。しかし、それならばそこに行ける可能性が高い人に対して、改めて申込を受け付けるべきではないかと思います。結局、これもトラブルを生む原因となりかねません。
以上が、ライブのシステムに関する不満です。いずれも、そこまで無理を言っているという感覚はないのですが・・・果たして、今後どのような形になっていくのか。
パート2 ファンクラブに対する不満
(1)会報のボリュームが少なすぎる
初めてKAT-TUN(当時はYOU&Jでしたが)のファンクラブ会報を見たとき、愕然としました。大きさ、ページ数、内容の充実度、いずれもすごく物足りなかったからです。
一つの例として、年4回届くB'zのファンクラブ会報の内容は次のとおりです。
・A4サイズ、オールカラー、約50ページ
・毎号必ずロングインタビュー掲載
・撮り下ろし写真多数掲載
・ツアー終了後は写真・文章多数の詳細なライブレポート
・ファンクラブ会員の投稿コーナー(イラスト、Q&A等)
・毎号必ずある会員向けプレゼントコーナー(ほとんどがサイン入り)
・全作品が載ったディスコグラフィーページ
・なぜか星占いのページもあり
・バックナンバーも豊富に用意
また、会報ではない部分について、ももクロを例にいくつか書いてみます。ももクロは会報が紙ではなく、web上で公開されます。また、それ以外にも多くのコンテンツがweb上にあります。
・ファンクラブ会員限定のムービーコーナー、フォトコーナー、壁紙ダウンロード、漫画コーナー
壁紙はもちろん、メンバーがちゃんと映っています。ロゴだけとか、そういう類ではありません。
他のアーティストと比較するのはよくない、そういう意見も当然あると思います。ただ、もう少しどうにかできないのか、そう思いたくなる気持ちもたしかにあるのです。規模の小さいファンクラブなら致し方ないでしょう。しかし、ファンクラブ会員が数万人となれば、それはもうトップクラスのはずです。ならば、できるんじゃないかと思ってしまうのです。
ここまで、不満をつらつらと書き綴ってきましたが、アーティスト本人にあれこれ言いたいわけではありません。たくさんの喜び・楽しみを与えてくれることに、ただただ感謝です。
ライブのシステムやファンクラブの内容は、時代の中で試行錯誤を重ねて、改善を続けて行くものだと思います。しかし、今のジャニーズはお金を取ることに熱心で、それをそういったシステム・内容で十分に還元しているとは思えないのです。転売防止を大声で叫ぶわりに、その対策は後手に回っている。
極端な言い方をすれば、殿様商売にあぐらをかいているように見えます。
KAT-TUNは今、充電期間に入りました。その期間、ファンが頑張ることはたとえば要望の手紙を書くとか、雑誌のアンケートを送るとか様々あるでしょうが、そのほとんどが金額の多寡こそあれお金のかかる手段と思います。
その対価として、上記のような改善をしてくれないのであれば、頑張ることの手ごたえをどこで感じればいいのでしょう。
色々と書きましたが、根底にあるのはそのアーティスト・アイドルが好きだからという思いです。だからこそ、改善してほしい。そう強く感じています。
今好きなKAT-TUNの曲ベスト10
今回、KAT-TUNが10周年ということで、今までの曲を一通り聴きなおしました。改めて、良曲が多いことを感じましたが、その中でも特に好きな10曲を選び、無理やり順位もつけました。
10位 儚い指先
一言でいうと、おしゃれな曲。『ACT ON EMOTION』や『SWEET CHAIN』のような心地よさを感じます。ファルセットを多用することで、癒しの効果を生んでいるような気がします。
9位 ONE DROP
この曲は5人時代の歌割りが一番好きです。田中さんの声質が、とても合っていたように思います。特に「冷たい なんでこんなに冷たい」という歌いだし部分。本当に冷たさを帯びた歌い方に、ゾクッとします。
元々、CD発売当初はこの曲があまり好きではありませんでした。何となく、KAT-TUNにありきたりなメロディーラインと雰囲気のように思えたからです。ただ、Quarter魂での『RAY』へと続く一連の流れの中で、初めてこの曲の持つかっこよさに気づかされ、それ以来とても好きになりました。
7位 &FOREVER
歌詞の内容が、充電期間を迎える今のKAT-TUNにぴったりだと思います。ぜひ、ハイフンの皆さんに改めて聴きなおしてほしい曲です。
6位 KISS KISS KISS
ドラマに元ももクロの早見あかりさんも出演されていたため、個人的にとても印象に残っています。ちょっと重めのラブストーリーには不釣り合いと思える、ラテン調で哀愁を誘うメロディー。ただ、いつの間にかそれが癖になって頭から離れなくなりました。
5位 GREATEST JOURNEY
理由は言えないのですが、PVにとても思い入れがある曲です。振りつけも楽しいので、次のライブでは踊りたいなぁ。
4位 SUMMER EMOTION
単純に楽しい! あと、自分は早口の曲が大好きなので、そういう意味でもドンピシャ! 夏の爽快さをこれほど味わえる曲は他にない!
3位 WHITE
シングルでは一番好きです。メロディー、歌詞、ラップ、当時の社会的情勢、すべての要素が合わさって完ぺきな和音となって心に響いてきます。世間が抱くKAT-TUNのイメージとは遠い曲でしょうが、自分にとってはこういう曲も歌えるからKAT-TUNなんだと思わせてくれる一曲です。
2位 それぞれの空
カップリング曲では一番好き。歌詞に英語が使われていないため、情景が浮かびやすい。とても素直なバラード。Quarter魂で、本編最後にこの曲が選ばれた意味を考えながら聴くと、また違った味が出てくる。何度聴いても色あせず、新鮮な輝きに満ちた曲。
1位 ハルカナ約束
文句なし! 何度聴いても飽きない珠玉の一曲。個人的には、『KAT-TUN Live 海賊帆』に収録されているバージョン(最後にナ・ナ・ナ~が入るバージョン)の方が好きなので、そちらでの録り直しを強く熱望します。
上田竜也さんのファンになったきっかけ~あの曲との出会い~
KAT-TUNのファンになって、しばらくは特定の推しメンがいませんでした。同性のアイドルグループを本気で好きになるという経験がなく、ライブ会場でうちわを持つ自分が想像できなかったというのも、その要因です。
もちろん、KAT-TUNは男性目線から見ても、全員とてもかっこいいです。特に、田口さんのイケメン度合の高さは、この10年ずっとすごいなと思い続けていました。ただ、同性であるがゆえか、容姿への憧れイコール推しメンとはなりませんでした。
別に、女性ハイフンはみな、顔で推しメンを決めていると言っているのではありません。多少なりとも、そういう部分での差が、男女であるだろうということです。
そんな自分が、「この人を中心にKAT-TUNを応援しよう」と決意したのは、CDデビューから数ヶ月後のことです。
赤西さんが留学を発表して、ちょっとグループの行く末に黄信号が見え隠れしていたころ、気を紛らわすように買ったのが『KAT-TUN Live 海賊帆』でした。
初めてこのDVDを手に取ったとき、まだCDになっていないオリジナル曲の多さにまず驚いたのを覚えています。まさか、10年以上経った今になっても、未音源化の曲がたくさん残ることになるとは思いませんでしたが・・・。
あと、田中さんの髪が長いことにもかなり驚きました。それくらい、CDデビュー前のKAT-TUNについては何も知らなかったのです。
DVDを見始めると、亀梨さん・赤西さんが画面に映る時間がやはり多く、それが印象に残りました。
また、中丸さんが思ったより観客を激しく煽っていて、それも印象に残りました。
田中さんは髪の長さがとにかく新鮮で、やはり印象に残りました。
田口さんはこのころから完成されたルックスで、その文句のつけようのなさが印象に残りました。
このように、DVDを見始めてしばらく、まったく印象に残らないメンバーが一人だけいたのです。
ライブも中盤に差し掛かったころ、ピアノの美しい旋律が聴こえてきました。どうやらソロ曲のようです。
歌い始めたのは、上田さん。正直、この時点で名前がパッと浮かばなかったくらい、それまでの印象が薄かったのを覚えています。
しかし、ここで歌われた『Love in snow』を聴き終えた直後、自分はこう決めていました。
「自分は上田さんのファンになろう」
特に、感動的なエピソードも、驚くようなどんでん返しもありません。ただ、単純に、この曲の虜になってしまったというだけなのです。
不器用なまでにまっすぐな歌詞と、ピアノの音に雪のようにスッと溶け込むメロディー。
お世辞にも、このときの歌は上手いとは言えませんが、かえってそれゆえに、ストレートに心に響きました。
しかも、見れば作詞・作曲ともに本人。後ろから頭を殴られたような衝撃でした。
その日以来、自分は上田さんのファンになりました。2ndアルバムでも、一番よく聴いていたのは『LOST』。別人が作ったと思わせるくらい、歌詞もメロディーも『Love in snow』とは異をなすもの。そのふり幅の大きさに、改めて感心させられました。
この人の持つ世界は、どれだけ広いのだろう。KAT-TUNの活動を追う大きな楽しみが、一つ増えました。
初めてライブに行ったのは惑星魂で、もうそのときには躊躇なく、上田さんのうちわを買いました。ライブで聴いた『花の舞う街』は、『Love in snow』の春バージョンを思わせる穏やかなバラードで、自分が参加したすべてのライブの中でも、一番思い出に残っているソロ曲です。
上田さんはライブでよく、直前のソロ曲とは違う曲を歌います。たとえば『CHAIN』ではてっきり『~again』を披露するかと思えば『RUNAWAY』というまったく色の異なる曲。
それはそれでサプライズ感があって楽しいのですが、『~again』を聴きたかったというのも偽らざる本音。
ちょうどKAT-TUNは充電期間に入り、ソロ活動がメインとなりました。上田さんにテレビや映画の仕事を期待するファンが多いようですが、自分はとにもかくにもソロライブをしてほしいです。まだ一度も行ったことがないので。
そして、ファンになるきっかけをくれたあの曲を、ぜひ生で聴きたい。
聴きたい。
聴きたい。
それだけを望みます。
あ、できればCD化も望みます。
KAT-TUNのライブの特効はすごい~色々なライブに参加してもそう思う~
10周年のドームツアー、東京公演に2日間参加して、改めて思ったことがあります。
「KAT-TUNのライブの特効はすごい」ということ。
自分はこれまで、色々なアーティストのライブに参加してきました。一つひとつ数えたらきりがないので割愛しますが、その中でも、KAT-TUNの特効は群を抜いて素晴らしいと思います。
ライブの魅力って何だろうって考えたとき、自分は真っ先に「非日常感を味わうこと」を挙げます。ライブ(LIVE)は、英語で「生きている」等の意味を持つ形容詞でもあります。
CDは何度聴いたところで、まったく同じように再生されます。でも、ライブは同じツアーの公演でも、一つとして同じものはない。その日だけの何かが必ずある。まさに「生きた」時間。だから、ライブは楽しいのです。
そのライブを彩る要素の一つに「特効」があります。パイロやスモーク、レーザーに水、風等など、種類は様々ですが、たいていのアーティストのライブにおいて、特効は多くて2~3種類ほどです(経験談)。
KAT-TUNの場合、この特効を惜しげもなく使ってきます。それも、単独ではなく複合で。例えば、一つの曲で水と炎という真逆の要素を違和感なく使い、曲(歌詞)の持つ意味や雰囲気をより華やかに飾る。これがすごい。
こう書くと「KAT-TUNのライブは、KAT-TUNじゃなくて特効がすごいだけなの?」と思われてしまいそうですが、特効はただ使えばいいというものではありません。むやみやたらに使っても、観客はどこか冷めてしまいます。
KAT-TUNがすごいのは、その派手な特効に負けない歌声の力、そして曲の力にあふれていることです。
アイドルのライブというと、世間のイメージとして「口パク」があると思いますが、少なくともKAT-TUNには当てはまりません。ライブだからこそ、CDよりも荒々しく、ときにはしなやかな歌声になる。だからこそ、特効がそれに映えます。
また、KAT-TUNの曲は従来の「ジャニーズっぽい曲」のカテゴリに当てはめられないものばかりです。音楽のジャンルとしての幅広さに加え、歌詞が空想的な世界観を持ったものが多く、それゆえ、非日常感を醸し出す特効とマッチするのです。
参考までに、少し他のアーティストのライブの特効についても書いてみます。
B'zはまぎれもなく日本最高峰のライブアーティストですが、特効は基本、炎と花火のみです。ここぞという場面で使用します。
B'zの場合、特効より演出で観客の度肝を抜くことが多いですね。たとえば、オートバイがステージの上を飛んだり、ステージが高速回転したり、車がステージの最上部から落下したり・・・。字面だけでは、すごさを伝えきれないので、ぜひDVDを見てほしいです。
ももクロは夏のライブで、水をそれこそ湯水のように使いまくります。テンションの高いももクロのライブにふさわしく、水が四方八方から発射され降り注いできて、ライブの熱気でかく汗とまみれて、びしょびしょになるのが醍醐味です。
こうやって比較はしましたが、何も「特効があるからいい、ないと悪い」ということではもちろんありません。ただ、KAT-TUNのライブの魅力を語るときには、特効を抜きに語れないということです。
KAT-TUNの場合、特攻に圧倒されることが多いのですが、それは単に花火を連発するとかそういうことではありません。
「特効の新たな可能性を感じさせてくれる」
これこそが、KAT-TUNのライブの強みだと思います。最近のライブですと、特にレーザー(光)の使い方に驚かされます。「こんな使い方があったのか」と、新たなツアーが始まるたびに新鮮な発見があります。
そして、これこそが「KAT-TUNのライブは天井席でも楽しい」と言われるゆえんです。自分はまだ、アイドルのライブで、こういうことがファンの間で当たり前のように言われるのを、他に知りません。
しばらく、KAT-TUNのライブがないのは残念ではありますが、充電期間を経て、果たしてどのような可能性をまた提示してくれるのか。今から楽しみです。
【追記】今まで参加したライブのアーティスト一覧
(忘れているのもあるかも・・・、順不同)
KAT-TUN、B'z、ももいろクローバーZ、BABYMETAL
GLAY、LUNA SEA、T.M.Revolution、河村隆一
SCANDAL、DEEN、T-BOLAN、FIELD OF VIEW etc...