KAT-TUNのライブの特効はすごい~色々なライブに参加してもそう思う~
10周年のドームツアー、東京公演に2日間参加して、改めて思ったことがあります。
「KAT-TUNのライブの特効はすごい」ということ。
自分はこれまで、色々なアーティストのライブに参加してきました。一つひとつ数えたらきりがないので割愛しますが、その中でも、KAT-TUNの特効は群を抜いて素晴らしいと思います。
ライブの魅力って何だろうって考えたとき、自分は真っ先に「非日常感を味わうこと」を挙げます。ライブ(LIVE)は、英語で「生きている」等の意味を持つ形容詞でもあります。
CDは何度聴いたところで、まったく同じように再生されます。でも、ライブは同じツアーの公演でも、一つとして同じものはない。その日だけの何かが必ずある。まさに「生きた」時間。だから、ライブは楽しいのです。
そのライブを彩る要素の一つに「特効」があります。パイロやスモーク、レーザーに水、風等など、種類は様々ですが、たいていのアーティストのライブにおいて、特効は多くて2~3種類ほどです(経験談)。
KAT-TUNの場合、この特効を惜しげもなく使ってきます。それも、単独ではなく複合で。例えば、一つの曲で水と炎という真逆の要素を違和感なく使い、曲(歌詞)の持つ意味や雰囲気をより華やかに飾る。これがすごい。
こう書くと「KAT-TUNのライブは、KAT-TUNじゃなくて特効がすごいだけなの?」と思われてしまいそうですが、特効はただ使えばいいというものではありません。むやみやたらに使っても、観客はどこか冷めてしまいます。
KAT-TUNがすごいのは、その派手な特効に負けない歌声の力、そして曲の力にあふれていることです。
アイドルのライブというと、世間のイメージとして「口パク」があると思いますが、少なくともKAT-TUNには当てはまりません。ライブだからこそ、CDよりも荒々しく、ときにはしなやかな歌声になる。だからこそ、特効がそれに映えます。
また、KAT-TUNの曲は従来の「ジャニーズっぽい曲」のカテゴリに当てはめられないものばかりです。音楽のジャンルとしての幅広さに加え、歌詞が空想的な世界観を持ったものが多く、それゆえ、非日常感を醸し出す特効とマッチするのです。
参考までに、少し他のアーティストのライブの特効についても書いてみます。
B'zはまぎれもなく日本最高峰のライブアーティストですが、特効は基本、炎と花火のみです。ここぞという場面で使用します。
B'zの場合、特効より演出で観客の度肝を抜くことが多いですね。たとえば、オートバイがステージの上を飛んだり、ステージが高速回転したり、車がステージの最上部から落下したり・・・。字面だけでは、すごさを伝えきれないので、ぜひDVDを見てほしいです。
ももクロは夏のライブで、水をそれこそ湯水のように使いまくります。テンションの高いももクロのライブにふさわしく、水が四方八方から発射され降り注いできて、ライブの熱気でかく汗とまみれて、びしょびしょになるのが醍醐味です。
こうやって比較はしましたが、何も「特効があるからいい、ないと悪い」ということではもちろんありません。ただ、KAT-TUNのライブの魅力を語るときには、特効を抜きに語れないということです。
KAT-TUNの場合、特攻に圧倒されることが多いのですが、それは単に花火を連発するとかそういうことではありません。
「特効の新たな可能性を感じさせてくれる」
これこそが、KAT-TUNのライブの強みだと思います。最近のライブですと、特にレーザー(光)の使い方に驚かされます。「こんな使い方があったのか」と、新たなツアーが始まるたびに新鮮な発見があります。
そして、これこそが「KAT-TUNのライブは天井席でも楽しい」と言われるゆえんです。自分はまだ、アイドルのライブで、こういうことがファンの間で当たり前のように言われるのを、他に知りません。
しばらく、KAT-TUNのライブがないのは残念ではありますが、充電期間を経て、果たしてどのような可能性をまた提示してくれるのか。今から楽しみです。
【追記】今まで参加したライブのアーティスト一覧
(忘れているのもあるかも・・・、順不同)
KAT-TUN、B'z、ももいろクローバーZ、BABYMETAL
GLAY、LUNA SEA、T.M.Revolution、河村隆一
SCANDAL、DEEN、T-BOLAN、FIELD OF VIEW etc...