ハルカナ景色

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上田竜也さんのファンになったきっかけ~あの曲との出会い~

 KAT-TUNのファンになって、しばらくは特定の推しメンがいませんでした。同性のアイドルグループを本気で好きになるという経験がなく、ライブ会場でうちわを持つ自分が想像できなかったというのも、その要因です。

 もちろん、KAT-TUNは男性目線から見ても、全員とてもかっこいいです。特に、田口さんのイケメン度合の高さは、この10年ずっとすごいなと思い続けていました。ただ、同性であるがゆえか、容姿への憧れイコール推しメンとはなりませんでした。

 別に、女性ハイフンはみな、顔で推しメンを決めていると言っているのではありません。多少なりとも、そういう部分での差が、男女であるだろうということです。

 

 そんな自分が、「この人を中心にKAT-TUNを応援しよう」と決意したのは、CDデビューから数ヶ月後のことです。

 赤西さんが留学を発表して、ちょっとグループの行く末に黄信号が見え隠れしていたころ、気を紛らわすように買ったのが『KAT-TUN Live 海賊帆』でした。

 初めてこのDVDを手に取ったとき、まだCDになっていないオリジナル曲の多さにまず驚いたのを覚えています。まさか、10年以上経った今になっても、未音源化の曲がたくさん残ることになるとは思いませんでしたが・・・。

 あと、田中さんの髪が長いことにもかなり驚きました。それくらい、CDデビュー前のKAT-TUNについては何も知らなかったのです。

 

 DVDを見始めると、亀梨さん・赤西さんが画面に映る時間がやはり多く、それが印象に残りました。

 また、中丸さんが思ったより観客を激しく煽っていて、それも印象に残りました。

 田中さんは髪の長さがとにかく新鮮で、やはり印象に残りました。

 田口さんはこのころから完成されたルックスで、その文句のつけようのなさが印象に残りました。

 このように、DVDを見始めてしばらく、まったく印象に残らないメンバーが一人だけいたのです。

 

 ライブも中盤に差し掛かったころ、ピアノの美しい旋律が聴こえてきました。どうやらソロ曲のようです。

 歌い始めたのは、上田さん。正直、この時点で名前がパッと浮かばなかったくらい、それまでの印象が薄かったのを覚えています。

 しかし、ここで歌われた『Love in snow』を聴き終えた直後、自分はこう決めていました。

 「自分は上田さんのファンになろう」

 

 特に、感動的なエピソードも、驚くようなどんでん返しもありません。ただ、単純に、この曲の虜になってしまったというだけなのです。

 不器用なまでにまっすぐな歌詞と、ピアノの音に雪のようにスッと溶け込むメロディー。

 お世辞にも、このときの歌は上手いとは言えませんが、かえってそれゆえに、ストレートに心に響きました。

 しかも、見れば作詞・作曲ともに本人。後ろから頭を殴られたような衝撃でした。

 

 その日以来、自分は上田さんのファンになりました。2ndアルバムでも、一番よく聴いていたのは『LOST』。別人が作ったと思わせるくらい、歌詞もメロディーも『Love in snow』とは異をなすもの。そのふり幅の大きさに、改めて感心させられました。

 この人の持つ世界は、どれだけ広いのだろう。KAT-TUNの活動を追う大きな楽しみが、一つ増えました。

 初めてライブに行ったのは惑星魂で、もうそのときには躊躇なく、上田さんのうちわを買いました。ライブで聴いた『花の舞う街』は、『Love in snow』の春バージョンを思わせる穏やかなバラードで、自分が参加したすべてのライブの中でも、一番思い出に残っているソロ曲です。

 

  上田さんはライブでよく、直前のソロ曲とは違う曲を歌います。たとえば『CHAIN』ではてっきり『~again』を披露するかと思えば『RUNAWAY』というまったく色の異なる曲。

 それはそれでサプライズ感があって楽しいのですが、『~again』を聴きたかったというのも偽らざる本音。

 ちょうどKAT-TUNは充電期間に入り、ソロ活動がメインとなりました。上田さんにテレビや映画の仕事を期待するファンが多いようですが、自分はとにもかくにもソロライブをしてほしいです。まだ一度も行ったことがないので。

 そして、ファンになるきっかけをくれたあの曲を、ぜひ生で聴きたい。

 聴きたい。

 聴きたい。

 それだけを望みます。

 

 

 あ、できればCD化も望みます。