ハルカナ景色

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ジャニーズ事務所には、ももクロの運営方法を見習ってほしい

 自分はKAT-TUNももクロのファンクラブ会員です。どちらも10回くらいライブに行ったり、あるいは番協に参加したりとしてきました。

 そんな中、よく思っていたのは、ライブ等における両事務所の対応の違いです。はっきり言って、自分はジャニーズ事務所のやり方にかなり物足りなさを、もっと言えば苛立ちを感じています。

 具体的に何をどう感じているのか、これから書いていきます。

 

 4月8日(土)に、さいたまスーパーアリーナでジャニーズJr.のライブが開催されました。そこで、多くのファンの方々がトラブルに巻き込まれました。

matome.naver.jp

 

 まず、ジャニーズのライブに参加したことない方へ、基本となる情報をお教えします。(今は多少違う部分もあるかもしれませんが、基本的にはこの通りのはずです)

(1)ジャニーズのライブは、郵便局で払込票を出して申し込む。ネット申し込みができない。

(2)当落の確認はナビダイヤル。ネットでの確認ができない。

(3)申込時に何も希望していないのに、勝手に追加公演に当選となることがある。

(4)チケットは当日発券ではなく紙で事前に送られる。そのため、良い席がオークション等で転売されることが後を絶たない。

(5)ライブ会場での本人確認等は、基本的にない。

 

 ここまでを見て、初めて知ったという方はきっと驚くことでしょう。これが1990年代とかならまだしも、2017年の今ですらこの体たらくです。

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 ジャニーズの公式サイトでは上記のとおり注意喚起が記載されていますが、当の事務所が転売対策を熱心に取り組んでいない状況で、どの口が言うのかと思います。ナビダイヤルやチケット落選時の返金手数料等、ファンからお金を取ることだけは熱心ですが。

 

 では、具体的に転売対策とは何かと考えた際、パッと浮かぶのは顔認証です。

www.tapirs.co.jp

 

 こちらの会社では、顔認証システムの実績として最初にももクロを挙げています。顔認証と聞くと、面倒なイメージがあるかもしれませんが、実際はそうでもありません。

 まず、ファンは顔登録としてファンクラブへ顔写真のデータを送ります。それでOKが出れば、その後はずっとそれが使用されますので、登録の手続きは一回だけです。また、ももクロは現在数万人規模のライブを定期的に開催していますが、入場時の混雑、トラブルはあまり聞かれません。むしろ、顔認証にしたことでスムーズになっているとすら感じます。もちろん、顔認証のことを踏まえて開場時間を早めに設定しているというのもありますが。

 

 実際、B'zやミスチルといった数万人規模のライブが当たり前のアーティストも、次々と導入しています。であるならば、同じくドームでのライブが多いジャニーズでも、本格的に導入するべきだと思うのです。ましてや、ジャニーズは転売でチケットが数十万単位で取引されることがざらですから。

 

 数十万単位で取引される大きな理由は、事前に座席がどこかわかるためです。当日になって初めて席がわかるシステムであれば、こういった取引も多少は減るのではないでしょうか。ちなみに、ももクロは小さな会場でも大きなスタジアムでも、座席がわかるのは当日その場です。そのため、「会場に入れればそれでいい」という人ならまだしも、「近くじゃなきゃ別に入りたくはない」という人にはより有効なシステムです。そして、えてして取引に大金をつぎ込む人は、後者の考え方であることがほとんどです。

 

 転売が横行している中、お金と時間に余裕がある人ばかりがいい思いをする。その点、ももクロは頻繁にファンを限定したライブを行います。男性限定、女性限定、親子限定、学生限定等など。どれだけ大金を積んでも、条件に合致しなければ入れない。こういったライブは、普段なかなかライブに行けない人を救済する側面もあり、たまにはジャニーズでもやっていいのではと思います。

 

 先の、4月8日のライブでは、ジャニーズでは珍しい試みとして電子チケットが使用されました。そこで、下記のようなトラブルが発生しました。

 

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 ここに書かれているだけでも、フォローのしようがない致命的なミスだらけですが、まだ事務所側も運営に慣れていないということで、ギリギリ酌量の余地はあります。

 しかし、現場ではスタッフがファンに対して逆切れのような態度で接していたとも聞きます(どこまでが本当かは、その場にいなかったのでわかりませんが)。結局、こういうところに、事務所がファンをどう思っているのかが出てきます。

 ももクロの運営が100%完ぺきだとは思いません。しかし、少なくとも「100%になるように努力する」姿勢は比較になりません。

 ももクロでも、たとえば音響が聴こえづらいとか、野外会場でトイレが少なすぎるとか、色々トラブルはあります。そのとき、モノノフ(ももクロのファン)はツイッターを活用します。

 ももクロのマネージャーである川上さんのツイッターアカウントには、ライブ当日になるとモノノフからメッセージが書き込まれます。「何々を改善してほしい」と。すると、すぐに「了解しました」といった感じでアクションを起こしてくれます。運営側とモノノフの間に信頼関係があるから、このように臨機応変な対応ができるのだと思います。今のジャニーズ事務所とファンの間に、信頼関係がどれほどあるのか、はなはだ疑問です。

 

 別に、ももクロの真似をしろと言いたいのではありません。見習うべきは見習い、取り入れるべきは取り入れる。その姿勢を見せてほしいのです。

 殿様商売にあぐらをかいて、新しいことを学ぼうとしないジャニーズ事務所の対応は、時代遅れであるばかりか、何より所属するアイドルや応援するファンに対して失礼と思います。

 今後、また紙チケットに戻すのか、電子チケットを進めていくのかわかりませんが、ファンが第一に求めるのは誠実な対応であることに変わりはありません。そこを見失わないように、一ファンとして願うばかりです。