ハルカナ景色

ツイッターの文字数では書ききれないようなことを書くブログです。話題は多方面になりそう。

元ももクロの有安さんと、元KAT-TUNの田口さんに感じる共通点 ~10周年目前の脱退~

「空気を読む」という言葉があります。空気という、目に見えない、

鼻に香らない、耳に聞こえない、手で触れないものを読むというの

ですから、人によって感じ方、とらえ方は千差万別でしょう。

 多分にもれず、これから書くことも、十人十色。百人いれば、

百通りの考え方があるかもしれないことです。でも、自分の中に

あるもやもやを取り除くために、あえて文字にしてみます。

それはきっと、はたから見れば「空気の読めない」人として

感じられるかもしれませんが・・・。

 

 私はアイドルグループのももいろクローバーZと、KAT-TUN

ファンです(私自身は男性です)。ファン歴は前者が8年、後者が

かれこれ12年ほど。どちらもファンクラブに入っていて、これまで

何度もライブやイベントに足を運んできました。

 この2グループ。直接のつながりみたいなものは特にありませんが、

一つ大きな共通点があります。それは、記念すべき10周年を目前に

控えながら、メンバーが一人、脱退してしまったことです。

 2016年3月をもって、KAT-TUN田口淳之介さんが脱退。

そしてつい最近、今年1月をもってももクロからは有安杏果さんが脱退。

特にファンではない人から見れば、どちらも似通った状況に思えるで

しょう。ただ、私の視点では、似ているとこもあれば、異なっている

ところもあります。そして、悲しいことに一番似てほしくないところが

似てしまったが故、脱退後、ファンの間でいざこざが起きてしまった

のだと考えています。

 

 先にKAT-TUNについて。2006年に6人でデビューしたグループは、

10年に赤西さん、13年に田中さん、16年に田口さんと、立て続けに

メンバーの半分が脱退しました。1人抜けるごとに、これが最後だろうと

ファンとしてはその都度、思ってきたのですが、残念ながら2度あることは

3度起きてしまいました。

 さて、KAT-TUNのファン(以下、ハイフン)の間では、この脱退メンバーに

対する考え方が大きく二分されています。容認派と、否定派。今も、この2つは

平行線をたどり一向に交わる気配はありません。

 ちなみに、私は否定派です。ただ、頭ごなしに何もかも否定して、気に入らない

ことがあれば苦言を呈するというのではなく、ひたすら無関心でいるようにして

います。いいことがあっても、悪いことがあっても、どうでもいい。その代り、

脱退メンバーそれぞれにファンがいるのだから、その人を不快にさせるような

ことをあえて言う必要もない。そういうスタンスです。

 

 そんな容認派と否定派ですが、特にそれが大きく分かれるのが赤西さんと

田口さんです。赤西さんは今回論ずる対象ではないので割愛します。

 田口さんは、10周年を目前にした2015年11月、突然、生放送の

音楽番組で脱退を発表しました。そのときの、メンバーの疲れ切ったような

表情は今でも忘れられません。ツイッターのTLも阿鼻叫喚というか、カオス

そのものになっていました。

 最初は、田口さんに対して「なぜやめるのか。やめないでほしい」という

意見が、当然ですが大部分を占めていました。しかし、日がたつにつれ、

その様相は変わってきます。

 田口さんの脱退発表を引き金にして、冠番組やCMの終了、そして

グループが充電期間に突入という、10周年を迎えるとは思えないような

悲しい話題ばかりが聞こえてきました。

 ハイフンとしては、どうにかして前向きに考えなければいけないと

思いつつ、それができません。なぜか? それは、田口さんのはっきり

しない脱退理由と、あまりに空気の読めない発言によるところが大きいです。

 

 とある雑誌のインタビューで「自分にとってアイドルは重荷だった。

一人の男として、もっと自由に生きたい」というニュアンスの発言が

ありましたが、CDデビュー前を含めればかれこれ15年近くアイドルを

してきて、今更その発言かと個人的には思いました。そして、その自由に

生きるためのタイミングが、10周年目前という最悪のものであったが故、

余計に納得できませんでした。そのため、長年お付き合いが噂されている

彼女と結婚したいからじゃないかとか、ソロデビューしたいからとか、

芸能界を引退したいからとか、様々な憶測が飛び交うようになります。

 もちろん、本音をなかなか言えないところもあるのだとは思います。

ただ、それは別として、容認しがたいと思うのが自由奔放すぎる発言です。

webの連載に「春カモン!」と、脱退時期が早く来てほしいと感じさせる

ようなことを書いたり、メンバーの一人、中丸さんとのラジオで「てっぺんを

とりたい」と無神経なことを言ったり。

 他にもありますが、要するに私が思うのは「10周年という記念すべき

年を前に脱退するのなら、せめて発言や行動では空気を読んほしかった」と

いうことです。性格的なもので、無自覚なのかもしれませんが、少なからず

上記の発言に憤りを感じた人がいるのです。

 

 この「空気の読めなさ」を同じく感じるのが、元ももクロの有安さんです。

田口さんの場合、その脱退発表はハイフンにとって驚くべきものでした。

なぜなら、普段のテレビやラジオ、ライブなどでそういった考えをまったくと

いっていいほど感じさせなかったからです。少なくとも、目の前の仕事に田口さんは

全力で取り組んでいたと思います。

 ただ、有安さんが脱退を発表した日、私は特に驚きませんでした。遅かれ早かれ、

いずれ脱退するだろうなと思っていたからです。

 というのも、最近の有安さんは明らかに仕事中、やる気のないような表情を

見せることが多くなっていました。まるで、KAT-TUN脱退直前の赤西さんの

ような雰囲気です。どこかぎくしゃくしたような、他のメンバーが気を遣って

いる状況。

 脱退が発表されて、テレビでその報告をするももクロ。すっきりしたような

表情の有安さんと、疲弊しきった他の4人。とても印象的なコントラストでした。

有安さんの脱退理由も、どこかもやっとしたものでした。ふつうの女の子の

ような生活がしたい、といったもの。

 幼いころから芸能界に身を置いていた有安さんですから、その状況をいったん

リセットしたくなったのでしょう。その気持ちはすごくわかります。

 しかし、脱退から2ヶ月しかたってないにもかかわらず、ふつうの女の子は

わざわざオフィシャルと名付けてツイッターやインスタグラムを始めたのです。

SNSをやることが悪いとは思いません。事務所の縛りとかがなくなったのだから、

自由にすればいいと思います。ただ、それを始める時期がどうしても理解できません。

 現在、ももクロは全都道府県を時期を分けてまわるツアー中。さらに、4月には

滋賀県で大規模なライブ、5月には10周年記念のライブを初の東京ドームで

開催します。とても密なスケジュールの中、歌割の変更やダンスフォーメーションの

変更を急ピッチで進めているでしょう。長年、体にしみ込んだものを変えるのは

並大抵のことではないのは、想像にがたくありません。

 そんな中、その要因を作った有安さんが、SNSを始める。「空気が読めない」と

思いました。せめて、10周年ライブが無事に終わってからにするべきでは

ないでしょうか。有安さんの脱退による負担を抱えながら頑張っているメンバーを

よそに、とっても楽しいというハッシュタグをつけて投稿をしなければならない

理由がどこにあるのか。このことを不快に思うモノノフがいるであろうことを

どうして考慮できないのか。

 

 2人に感じる「空気が読めない」という共通点。私はもう、2人に

一切の関心がないので、この先何を書くこともないでしょう。この話題は

これっきりにします。そして、KAT-TUNももクロを、これからも

変わらず応援し続けます。